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師 由衣子

未来ワーキング

真面目に“ぶっ飛んだ”唯一無二の働き方改革で
世界のモデルケースとなる旋風を巻き起こしたい

師 由衣子

文化、芸術が集う古都で幅広い知見を磨く

文化、芸術が集う古都で幅広い知見を磨く

子どものころから、将来は人の役に立てる仕事をしたいと思っていたのですが、具体的に「〇〇になりたい」という目標まではありませんでした。そんなモヤモヤした状態が高校まで続き、将来の選択肢が広げるべく大学進学を決意します。どうせなら文化圏の異なるところがいいと考え、地元の仙台から京都にある大学の文理融合系の学部に進学しました。

京都を選んだ最大の理由は、歴史ある古都であり、日本の伝統文化を幅広く見聞できるからです。親戚が住んでいたことも、後押しになりました。大学時代には京都の観光名所を巡り、あまり観光客の訪れない山奥の小さなお寺などにも足を伸ばしました。手軽に懐石料理が楽しめる老舗料亭の朝食を堪能したり、親戚が営む呉服屋で反物の展示やお客さまに出す和菓子の買い出しをしたり、古都ならではの貴重な体験ができたと思っています。

本業である勉学では、統計学や心理学、文化人類学から芸術、プログラミングまで興味のある科目に果敢に挑戦しました。中でも印象に残っているのは、本来“感じるものである”抽象的な日本文化を“科学的に分析する”手法を学んだことです。たとえば、浮世絵に描かれた世界を統計データに落とし込むと新たな発見があります。これは、とても楽しい経験でした。幅広い知識や技術に触れた大学生活はあっという間に過ぎ、就活のシーズンを迎えます。

せっかく会社という組織で働くのであれば、会社の看板をフルに使って、世のため、人のために大きなことを成し遂げたい思いがありました。業界を絞らずいろいろな会社を見て回り、最終的にNTTコムエンジニアリング(以下、コムエンジ)への入社を決めます。その理由は、面接時にこの会社なら成長の機会を与えてくれそうだと確信できたことです。組織に埋没することなく、自分らしく仕事を楽しめる未来が見えたのです。

マレーシアで海外のビジネスルールに触れる

入社後に配属されたテクニカルサービスユニットは、正真正銘の技術畑です。当然、最初は何もわからなくて戸惑いましたが、親切にフォローしてくれる先輩たちに恵まれ、徐々に現場になじむことができました。最初の3年間は国内専用線の提案支援、ノード化プロジェクト支援、国際専用線の提案支援、国際設備のマイグレ支援といった、さまざまなチームで知見や技術を吸収する日々でした。

将来的に大きなことを成し得るには、海外での業務経験も必須です。そこで2018年より1年間、いったん現業を離れてマレーシアに渡り、NTTコミュニケーションズの現地法人でトレーニーとして働きました。業務内容はSIプリセールス担当で、システムの提案から受注後の構築までを担うポジションです。具体的には、主に日本法人のお客さまからの要望を受けて、マレーシアのエンジニアに構築の依頼をする橋渡しの役割でした。ここで海外と日本の違いを実感します。

一言でいうと、日本とは真逆の価値観でビジネスが動いていたのです。マレーシアは集団主義ではなく個人主義が標準であり、品質ではなくスピードに重きを置く傾向があります。当然、日本のお客さまの細かい要望をそのまま伝えても通りません。わかりやすくかみ砕いてエンジニアに伝えたとしても、「どうしてそんなに細かいの?」とけげんな顔をされます。しかし、納得してからの仕事がとにかく早いのです。自身の裁量でパパっとこなし、上司には事後報告。そのためスピード感が抜群なのです。ただし、ミスはいっぱいありますが(笑)。

アジャイル、DevOpsといった開発手法が主流になりつつある昨今、スピード感を持って仕事を推し進める重要性はますます高まっています。マレーシアはマレー系、中国系、インド系といった多様な民族が一緒に働いており、仕事に対する考え方、価値観はバラバラです。そのため業務で問題が起きるとすぐに集合してフランクに意見交換を行い、落としどころを見つけます。事前資料をつくり、各所の承認を得て、会議スケジュールを調整というように、時間がかかりがちな日本企業はお手本にしてほしいですね。加えて、仕事で失敗しても落ち込まない、現地スタッフの柔軟かつポジティブな姿勢も見習おうと思いました。

マレーシアでは、現地スタッフと冗談を言い合いながら、楽しく、時には譲れない主張について徹底的に議論を重ねました。その結果、困難も一緒に乗り越えられる仲間になり、現地にすっかり溶け込んで過ごせました。毎日が刺激的で、時の流れを特に感じた一年間でしたね。

マレーシアで海外のビジネスルールに触れる

「ぶっ飛んだことをしてこい!」と背中を押され

「ぶっ飛んだことをしてこい!」と背中を押され

マレーシアからの帰国後は、現在のサービスマネジメントユニットでSM(サービスマネージャー)として、金融系、製造系などの企業を担当しています。個社専属の窓口であるため、一般的なサービス窓口のような「これはできます・できません」といった定型句のテンプレートで回答する必要はありません。ある程度は自身の裁量で決めて、多少無理な要望であっても、意図をくんで「できます」と回答できるところにSMの醍醐味があります。とはいえ、お客さまのシステムに携わる社内外のプレーヤーに関わる業務であり、安易にイエスと言ってしまうと各所に迷惑がかかってしまいますので、瀬戸際の見極めは悩みますね。

日々忙しくも楽しく働けているのは、何よりコムエンジの手厚い育成方針のおかげです。「未来ワーキング」へのアサインも、育成の一環ではないでしょうか。上司からは「現実性はなくていい。楽しく働きたくなるような、ぶっ飛んだ企画を出してこい」と送り出されました。

真面目でやや堅い傾向のあるコムエンジには、もっと柔軟性が必要だと思っています。コムエンジはITのプロ集団のため、転職しても稼げる社員は少なくないでしょう。それでも、いつまでもコムエンジに居続けたいと思える魅力的な働き方を実現することが私のミッションです。たとえば私のように日本の伝統文化に興味があれば、仕事と結び付けて公私ともに夢が追える。そのような唯一無二のモデルケースになるような、独自の働き方改革を目指しています。

個人的な目標は、グローバルエリアに関わる業務を突き詰め、いずれは会社を引っ張っていく1人になることです。現在、コムエンジではグローバル人材を必要としているので、私が先陣を切って成功モデルになりたいと思っています。そして、いずれグローバル人材の育成、増員の一翼を担えるリーダーになることを思い描いています。そこで大切になるのが決断力です。周囲に相談して意見を集めても、最後は自分で決断する。決めた以上は、感謝はしても決してまわりのせいにしないという心構えを持って日々の仕事に取り組んでいます。

OFF TIME
社会人になって始めた社交ダンスが趣味です。現在もソーシャルディスタンスに配慮しつつレッスンに通っていて、自身の技術レベルを上げることに熱中しています。レッスンでは、1つ1つのステップや体の使い方が理論的に構成されていることも教わっています。その奥深さを理解して美しく踊れた時はうれしいですね。

師 由衣子

PROFILE

師 由衣子

2015年、NTTコムエンジニアリングに入社。テクニカルサービスユニット、海外トレーニー経験を経て、現在はサービスマネジメントユニットで金融系、製造系企業のSMを担当する。専門領域は現場のプロに頼ることも多いが、すべての責任を負う最終決断は自身で行い、受けた恩は絶対に忘れない。

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