アルバイトで働く喜びや大変さを知り、堅実な職種を希望しIT業界へ
中学時代はバスケットボールに熱中した3年間だったのですが、高校に入ってからは、一転アルバイトに精を出しました。高校から大学にかけて、勉学の傍ら6年ほど飲食店で働きました。日々、額に汗して努力してスキルアップすることで、より責任のある高度な仕事をこなせるようになる。そのような成功体験を積み重ねることが、楽しくて仕方なかったように思います。旅行が好きなので、アルバイトで得たお金で国内の名所を旅しました。大学の卒業旅行では、念願のハワイを訪ねました。ここから、ハワイの魅力にどっぷりのめり込んでしまいます。
アルバイト経験でお金を稼ぐ大変さは学んでいたので、就活では手堅さ、安定性を重視して金融・保険業界を狙いました。しかしご縁がなく、結果的にはまったく畑違いのIT業界に落ち着くことになります(いま思えばIT業界も手堅かったりするのですが)。最初の就職先は、NTTグループにコネクションを持つ派遣会社です。そこで派遣されたNTTコム遊戯王 スロット マシンリング(以下、コムエンジ)で、ボイス系サービスのオーダー担当として働くことになりました。
営業担当と連携して、オーダーを確認し、投入・調整する仕事は肌に合っていたと思います。私以外にも派遣社員が多い職場だったので、長年のアルバイトで培った人との接し方、仕事の回し方のスキルを生かし、派遣社員のメンバーを取りまとめる仕事も担当しました。さらに、ボイス系サービスのセンターを北海道から東京に業務移管するミッションにも携わります。当時の上司は、試行錯誤して取り組む様子を評価してくれました。結局、派遣社員として1年7カ月勤めたのち、正社員としてコムエンジに入社することになりました。
移管業務を完遂し技術寄りの新天地へ
入社直後にも新たな業務移管があったのですが、ここでチームリーダーに抜擢されます。最初は「若いからリーダーは早いんじゃないか」という声もあったのですが、一緒に働く先輩社員たちが「大丈夫だから任せてみてください」と強く推してくれたのです。
とはいえ、チームメンバーの大半は年上です。お願いする際の言い回しに気を配り、緊密なコミュニケーションを取りながら、チームメンバーに認めてもらうために、人一倍知恵を絞りました。おかげさまで、メンバー間の連携も上手くいき、業務移管を終えることができました。リーダーとして大きなプレッシャーを抱えながらも、自分的には当時の最大限の努力を尽くしたプロジェクトでした。
その後、一転してボイス系サービスの設計・構築を行う部署へ異動します。ここは完全に技術寄りで、日常的に専門用語が飛び交う現場です。まったく基礎知識がなかったので、現場としては戦力ゼロ、いやむしろマイナスの状態からのスタートでした。ところが、まわりの上司や同僚の面倒見がとにかくいいのです。IPアドレスすら知らなかった私に、どんな初歩的な質問でも嫌な顔ひとつせずにやさしく教えてくれます。とても雰囲気のいい現場だったおかげで、いろいろな知識やスキルを身に着けられ、いつしか仕事を回せるようになっていました。
現在の業務は、ボイス系サービスの需要を見越して、サーバーやネットワーク設備といった基盤の増設や、仕様変更に向けた設計・構築を行うことです。小さなミスや納期の遅れがサービス品質に重大な影響を及ぼすことになるため、常に緊張感をもって業務に当たる必要があります。初めての商用工事で手が震えるくらい緊張したこと、設備を収容する機械室への立ち入り工事で異空間へ足を踏み入れたような不思議な感覚に陥ったことなど、いまでも鮮明に記憶しています。
現在の部署に異動して丸5年、仕事の領域はかなり広がったと感じています。しっかりスケジュールを立て、関係各所と密な連携を取りながら納期通りに終わらせるといったミッションを重ねる日々です。一見簡単に感じられるかもしれませんが、これがなかなかままならないのです。こちらが立てたスケジュール通りにスムーズに進むこともありますが、規模が大きく、プレイヤーが多くなるほど不測の事態が発生し、臨機応変な調整の機会も増えてきます。それでも「このままでは間に合わない!」というような絶体絶命のピンチを乗り越え、成し遂げることが私の役割だと思っています。
コムエンジのレジェンドとしてハワイへの移住を目指す
「未来ワーキング」の存在は、正直、アサインの声がかかるまで知りませんでした。当初、「私でいいんですか?」と物怖じしたのも事実です。それでも、いつかは設計・構築の現場で身に着けた知見やスキルを生かし、俯瞰的な位置からコムエンジ全体の改革に関わりたいと考えていたので、その野心を買われてのアサインだったのかもしれません。
未来ワーキングに参加して真っ先に感じたことは、普段の現場にいない超個性的なメンバーが集まっているなということです。ユニークな発想、独創的な物事のとらえ方など、ハッとさせられることが多く、とても刺激を受けています。コムエンジの事業領域の理解も深まりました。
現在は従業員のスキルアップや従業員同士の共創を加速するために、パーソナルデータを活用した新たなコミュニティの立ち上げに取り組んでいます。もちろん、コムエンジ全体を変革する取り組みに育て上げることがゴールです。
まだまだコムエンジの一般的な認知度は低く、「NTT系の遊戯王 スロット マシン会社?」くらいのイメージしかないのでは。「コムエンジと言えば○○○○」という顔がないのです。新たなサービス創出でもいい、ユニークな成功事例でもいい。いずれコムエンジの名前を世にとどろかせる○○○○を生み出し、10年後、20年後にも社史に私の名前を残すような仕事を成し得たいと思っています。そのためには日々精進し、小さくてもいいので成功体験を積み重ねてステップアップを続けていきます。
卒業旅行でハマって以来、たびたびハワイを訪ねています。ゆったりした雰囲気が好きで、いずれは移住したいと思っています。未来の従業員たちが「○○○○をつくった橋本さんって、いまハワイでリモートワークらしいよ」とか噂されるようになったら最高ですね(笑)。
OFF TIME
気心の知れた仲間とお酒を飲むのが好きなのですが、このご時世、最近はリモート飲み会で我慢しています。コロナが落ち着いたら、まず大好きなハワイを訪ねたいですね。泳げないのでマリンスポーツはやりませんが、のんびりした雰囲気のビーチでお酒が飲める日が待ち遠しいです。
PROFILE
橋本 まな美
2015年、NTTコム遊戯王 スロット マシンリングに入社。ボイス系サービスのオーダー担当としてセンターの業務移管リーダーを務め、その後、ボイス部門の設計・構築ユニットへ異動。日々精進をモットーに研鑽を続け、いずれ社史に名前を刻むような偉業の達成を目指す。