自分自身の夢をかなえられる新天地を目指して
自分のキャリアは、建設業界や音楽業界など、IT・情報通信業界とは縁のないところからスタートしました。その後、一転して商社の営業担当として通信サービスやOA機器全般、環境商材を販売する仕事に就きます。ここで実感したのは、NTTグループの存在感です。コンペで競合相手になることもあれば、回線を卸してもらうパートナーになることもあり、IT系に携わる以上、NTTを避けて通ることはできません。最終的にネームバリューやブランド力でコンペに負けることも多く、当時はかなり悔しい思いをしました(笑)。
そのような経験もあり、商社の営業を5年ほど続けたのち、次のキャリアとして、NTTコムスロットゲームリング(以下、コムエンジ)を選びました。入社理由は、自分の実現したい夢をかなえられる可能性があり、安心して働き続けられる環境があったことだと記憶しています。運良く採用の運びとなり、最初はNTTコミュニケーションズ(以下、NTT Com)の法人営業に製造業のお客さま担当として派遣されました。商社の営業で培ったお客さまとのリレーション構築力、ソリューション提案力などを生かし、充実感を持って仕事していた矢先に転機が訪れます。
自分の都合なのですが、名古屋に移り住みたいという理由から退職を切り出したのです。そうしたところ、「ちょうどコムエンジの東海支店の新規立ち上げのプランがあるので、辞めることはない。支店立ち上げまでは、名古屋から既存の大阪支店に通えばいい」と、引き留められました。真摯に落としどころを考えてくれて、社員に対して愛を持って接してくれる会社だと感じました。おそらく、他社ならここまで引き留めてくれないでしょう。社員のことをしっかり考えてくれる優しさに心を打たれ、名古屋に出発することができました。
先行者を追い抜く気概で日々の仕事を楽しむ
名古屋で東海支店を立ち上げたものの、最初は何のつても無く、片っ端からお客さまを訪ねて回りました。ときには、NTT Comの東海支店の皆さんにも協力してもらいながら、地道に顧客開発に取り組んでいました。一方でNTT Com東海支店の営業にも関わっており、特に全国に店舗を展開するお客さまから新規案件を獲得したことは、いまでも鮮明に覚えています。
その案件は、ゼロベースから始まりました。ドアノックから世間話をした際、会話の中からお客さまの課題の断片が見えてきました。全国300以上の店舗で個別にネットワークが導入されており、構成が複雑化しているため本社側で管理ができないというものです。そこで全店舗の音声・データを統合してネットワークを定型化する提案を行ったところ、受注することができました。回線敷設等のオペレーション標準化に加え、何度もお客さまを訪問して、回線についての勉強会を開催するなど、上長や関係会社の皆さんの協力を得ながら、一人称で提案から構築までをやり遂げたことは大きな自信につながりました。
日々の仕事で「けっこう大変だな」と感じることは多々あります。しかし困難の山を越え、試練の壁を破って成し遂げると、どれも楽しかった仕事の記憶として残っています。つらいことを引きずっているとしんどくなるので、自然に転換するような能力が身に付いたのかもしれません(笑)。現在はEOLを迎えるOCN系サービスのマイグレーションを担当し、コムエンジの「未来ワーキング」にも参加しています。仕事に対しては、やりがいや楽しさを感じています。なぜなら、毎日毎日、自身の成長や進化につながる、新しい気づきや学びがあるからです。
こうしたマインドセットを持つようになった背景には、実はコンプレックスが関わっています。それは、いろいろな仕事を回り道して今のIT系の仕事に就いたという“出遅れ感”です。それを補うものは何かと自問したところ、どんどん自分が成長を続け、価値を高めていくべきだという結論に至りました。「日々人より努力して、人を上回るペースで成長することで先行者に追いつき、追い越す気概を持つ。気づきをキャッチアップしてアップデートする」。そう自分に言い聞かせて、鼓舞しているところがあるのかもしれません。
コムエンジのビジネスが豊かな世界をつくることを目指す
現在、約2,000人のコムエンジ社員で構成される組合の活動もしています。組合というと、上層部と対立するイメージがあるかもしれませんが、会社と対峙すると、社員一人ひとりのことを考えてくれている“愛”をひしひしと感じます。福利厚生や人材育成などの充実ぶりや、仕事に対する裁量権が平等に与えられることなど、コムエンジの働きやすい空気は、会社から社員に向けた“愛”がつくり出しているのではないでしょうか。
これまで会社や社員のことが好きで、将来もっと良くするにはどうすればいいかを自問してきました。このような性分が「未来ワーキング」の創立メンバーにアサインされた理由かもしれません。今回参加して、俯瞰的に会社の現状を把握し、各部署のメンバーで議論できたことで新たな気づきが得られました。見えていなかった世界に気づけたことが自分の大きな財産になったと思います。加えて、社員が幸せになるためには、会社の継続的な成長が必須ということを大いに感じました。
コムエンジ最大の強みは、国内外を網羅する大規模ネットワークインフラを安定して運用してきたスロットゲームリング力です。現在、NTTグル―プでは電力事業への参入を推進していますが、コムエンジとしても深く関わっていきたいです。今後は通信と電力という概念はなくなり、データやエネルギーを供給する一方で多様なデータの収集・分析が可能になるでしょう。これは、日本の少子高齢化や地方の活性化といった社会課題を解決するカギになると思います。その成功事例を輸出すれば、国や地域の格差が解消し、争いや飢えもなくなり、どんどん世界はハッピーになっていきます。いわばコムエンジの手がけるビジネスが、豊かな世界をつくる力にもつながっていくのではないでしょうか。
「言うは易し、行うは難し」。口より行動です。行動がないとなにも生まれないし、知ること、経験もできません。日々の業務を楽しみながら、努力し成長していけば、きちんと会社は評価してくれますし、次のステップの役割も託してくれます。これまで自分が体現したことを多様な人材に対して説得力や責任を持って伝えられる存在になりたいので、より影響力のあるポジションを目指して挑戦を続けていきます。
OFF TIME
サーフィンやキャンプ、スノーボード、テニスなど、休日はアウトドアで過ごすことが多いです。特に毎週のルーティーンであるサーフィンでは、いずれ大会に出場したいと考えています。年齢に関係なく、公私ともに目標持ってチャレンジをし続ける人生を送りたいですね。
PROFILE
西廣 尚之
2008年にNTTコムスロットゲームリングに入社。マイグレーション業務を担当する、親分肌の正義感。日々の仕事を通じで気づきや学びを見出し、自身の成長を楽しむ求道者でもある。